言葉辞典出張版版

ネットに散らばっている言葉を集めている。それだけだ。

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

あ、長くなりましたが、あと一言だけ。 たまたまググってたら作者が『銀河鉄道の夜』について、あれは夏休みに田舎のおじいちゃんとおばあちゃんの家に遊びに行くような幸福な世界につながっている、 みたいなことを言っているのを見つけて(記憶だけで要約…

ティム・バートンの頭の中を少しだけ覗けた気分。

わかってはいるのだが、止められないこの本の魅力が、怖い。

そして世間は何も変わらない。人一人が死んでも、世間は生き続ける。 なんという恐怖。なんという毒。

残酷なんだけどな、かわいいの。

そこまでするか。するのか。やるな。

死と小動物に想像力が混ぜた錬金術

一生を冷蔵庫に捧げ、オーブンに殺された。

生きてかくれんぼしているものには、墓なんかいらない

僕は少々不眠症気味で、薬の世話になってます。

過ぎたあの時代。死んだその友人と「あの本がよかった」とか「あの映画がよかった」とか語り合った日々。その彼が死んだ冬、彼の友人を頼ってニューヨークに行った。凍てつくようなニューヨークの冬は私達には暖かかった。凍える気持ちを包むような雪が降り…

沈没する船で溺れ死ぬ前にビールは、葉巻と広告塔の下でもう一度出会いたいと願う。そして、もう一度出会うことが出来るなら「きれいなことやさしいことを見せてあげたい。船に乗っているみんなにも。」と、ビールは願う。その願いはもう叶えられていた。そ…

ただの日常が、変わらない、平凡さが、悲劇から生まれた希望であったというのなら、私たちはその世界を否定することはできない。ここではない何処かを目指す、目的は同じである。そんな、「私たちの物語」の中で小さな奇跡は起きる。絶望の物語「葉巻とビー…

アシカのドリフターズが登場。もう永遠にあの5人とは会えないと分かっている。でも、夢で会うのは許されるよね?

パレード、サーカス、コインランドリー、夏、子供時代、レコード、録音、フィルム、休日、ハイウェイ、バス、コーヒー、煙草……そして、船。この物語に点在するイメージは、回転するようにゆっくりとしか変わらない風景にある。終わらない日常の連続。でも、…

「好きな人が自分を見捨てて何処かへ行ってしまうんじゃないか」という喪失への不安はそのまま世界の終わりにもリンクする。世界が終わるほど悲しい気持ち。

どうせ叶わぬ希望しか無いのならなら、叶えられる術など必要はない。その方がずっとマシだし、諦められるというものだ。

リピート、永遠、パレード、レコード……まるで連想ゲームのように

もはや一度の絶望くらいではループする世界は解除できない。世界の停滞と倦怠感。

90年代からゼロ年代とは、大きな革命もなく何ら更新されることない地続きであり、絶望のなさが深まっただけだろう。 その「気分」。まだ楽しめる余地があるなら、わりと世界はまともなのかも知れない。

希望や夢を抱く余地もなく、ただ永遠にループを続ける。

交互、相互……互みに。交錯することで、「想い」だけが強く印象に残る。誰かが誰かを、一瞬に永遠に、愛していたことを切り取る。ジャックとベティにも、おばあさんとおじいさんにも別れは必ずやってくる。世界のどこかで出合う二人。ジャックでありベティで…

死んでしまったおばあさんを背負って、「あめりか」を目指すおじいさん。

でも / 本当は / 杏の木は / 世界中にあるんだ / それは例えば / 広告塔の下だったり / コーヒーショップのテーブルだったり

あんたには / ああしがいなきゃ駄目なの / あたしがいなけりゃ / なんにもできやしないのよ / だから / いつの時代でも / どこにいても / あたしを捜しなさい / きっと 見つけなさい

思わせぶりなだけで何も語っていない物語ではなかった。

最近ではこうした仕組みを「内輪」だと一笑に付し、軽んじる傾向があるが、他人に憧れ妬まれるような「内輪」を形成しなければ、輪に入ることに価値を見出すことはできない。常に新陳代謝を繰り返し、進化していきたい組織を作りたいと思うのであれば、「魅…

衝撃的だったのは、登場人物が「アシカ」だということだった。しかも、そのアシカたちの世界には、人間界と同じく、カンサスやニューメキシコ、中国がある。彼らは「アシカ大王」という神を信仰する以外は人間との差異はなく、ワインを空け、牡蠣を食べ、日…

そして、彼女の描いた「終わり」は、決してネガティブでなかったのは「絶望」のその次があるという「希望」を常に描いていたからだ。 「終わり」さえも与えられず、真綿で首を絞められるごとく、永遠に続く見えない絶望の最中にあるような、ゼロ年代の幕開け…

誕生の時から近代を作り上げてきたふたつの理念がわれわれの目の前で崩れ去ろうとしている。時間をよりよき未来に向かって突き進んで行く線的な連続としてとらえる考え方と、変化を時間的連続の特権的形式と見なす考え方がそれである。この二つの理念がわれ…