2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧
どこからでもやり直しはきくだろう。 母だけでなく私でさえ、私自身が作り出した一片の物語の主人公にすぎないのだから。 そしてこれは、たかが映画なのだから。 だが、たかが映画の中でさえ、たった一人の母も殺せない私自身とは、いったい誰なのだ。 生年…
時代は、無関心な者を そっとしておいてくれるほど 優しくないことを、肝に銘じてください。
そんで、ようやく気づくんですよ。 あー、この鬱って、つまり自己憐憫の変形だ。 限界までがんばらなかった。 その後悔を傷っていうことにして保管してるんだけど、 その傷口すらももはや乾いてかさぶたでがさがさになっている。 わざわざそのかさぶたをはが…
あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。 それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、 その時その場が異様に明るく感じられます。 この考えをあ…
「ジョブズの命日に寿命で天に召された日本人蕎麦職人はこれからもあの世で蕎麦を打っていることだろう。(勿論、蕎麦神との間には根回し済みであり、アップル神の元に専用店舗を持つ蕎麦職人は栄誉ある職として讃えられる。)」
だが「ユメになる=もう一度船を建てる」 新しく物語を始められるのならば 現実(船)を建てていくことに喜びを感じられるだろう。
船は海に沈んでしまう。 物語もいつかは終わってしまう。
ユメはささやかなものでいい。それが何かを満たしてくれるのなら。 ユメを見ている間(船を建てている間)はそれが後に残酷なものになるとは分からない。 ならユメを見続けよう。船を建て続けよう。それがイビツな形になっても恐れないでいよう。
終わりと始まりのおはなし。 いくつものおはなしが。 最後に繋がる。 みんなひとつに、繋がる。
私はペルー行きの列車に乗った。 勿論、日本からペルーに向かう列車など存在しない。 だから、私が何に乗ったのかはあなたの類まれな空想力に委ねることにする。 それはベルリンの壁崩壊の2ヶ月と9日前でもある。 くどいようだがバブル崩壊開始の3ヶ月と…
友達を招き、宴会を開いて歓待した。 しかし、友人が帰路についたあとで、刺客を放って殺させた。 そして持ってこさせた首を長持ちに入れて持ち運び、暇な時には、集めた友人たちの首を並べてママゴト宴会を楽しんだ。
彼らはいま、どこだ? みな、去っていった…
あのう、つかぬ事を伺いますが、この近くに鉄道線路はないでしょうか。 数日前すぐ近くで汽笛の音を聞いたのですが、どう歩いても線路が見つかりません。 僕の乗る汽車はもう発ってしまったのか、それともまだ来ないのか