2013-06-27 ■ 過ぎたあの時代。死んだその友人と「あの本がよかった」とか「あの映画がよかった」とか語り合った日々。その彼が死んだ冬、彼の友人を頼ってニューヨークに行った。凍てつくようなニューヨークの冬は私達には暖かかった。凍える気持ちを包むような雪が降り積むあの街が好きになった。そしてあのニューヨークの街で紡がれたその時の我々の物語と、この漫画の物語はどこか通じている。友人の死によって集まった寂しい人間達が慰めあったあの感覚に。