2016-04-17 ■ ブラッドベリはどこか遠くに往ってしまった。だけど、本を開けば、いつでもそこには10月の射光がさしこむ屋根裏部屋や、 秋の森が黄金に輝き、たんぽぽが風にそよぐ草原では運動靴をはいた少年が月まで飛び上がり、カーニバルの木馬は逆回転し、 お菓子の髑髏がさんざめき、閃くいかずちに浮かび上がった異形の者たちがそぞろ歩いてゆく。 歌おう、感電するほどの喜びを!ブラッドベリは永遠だ。