言葉辞典出張版版

ネットに散らばっている言葉を集めている。それだけだ。

昨日は終日、BS2のお世話になりました。
13時から、クレイジーの”大冒険”を観て、19時45分から”歌伝説ザ・ピーナッツの世界”、そのまま続いて21時から”映画女優”という流れだ。全部再見だが、みんな楽しめた。

 反生産的だが、お盆ですからね。
マンションだけど、それなりの迎え火をたきました。

 その間に、”赤すいか黄すいか”を読んで、
アンドリュー・E・バーシェイの訳書を少々、
いしだあゆみの”アワー・コネクション”を聴いた。

 マンガはかなりの傑作だれど、このテーマだけは、
男は黙ってスーパードライでいいと思う。意味不明かも。まっ、いいや。

 ”歌伝説ザ・ピーナッツの世界”だが、ザ・ピーナッツの歌唱力に驚いた。
うたに気持ちが入ってますね。伝わります、グッときます。
昔、観たり聴いたりしたときは、
愛らしさ、宮川メロディー、衣装、振り付けが印象的だった。
ミニスカートで踊っていた”シャボン玉ホリデー”も忘れられない。トランジスターグラマーという言葉が当時ありましてね。それでしたね。ちょうど色気づいたころだった。

 ”ふりむかないで”や”恋のバカンス”は言うまでもないけど、
山上路夫詞ー鈴木邦彦曲の”さよならは突然に”と
安井かずみ詞ー宮川泰曲の”明日になれば”がとてもよかった。

 鈴木邦彦はすぎやまこういちスクールではないという。中村八大のおしかけ弟子だとテレビで言っていたのを観た。なるほど、曲がダイナミックだ。
この曲の紅白での宮川泰の指揮はド派手でキザで、さすがだ。
タクトに真っ赤なリボンだもの、そりゃ目立つ。リボンもブーケふうですからね。カッコいい。

 安井かずみにはあこがれた。美人じゃないというか、どちらかといえば。。。ねえ、なのだが。
みんな、六本木キャンティ六本木野獣会にあこがれたものだ。
作詞は伊東ゆかりの”おしゃべりな真珠”が一番、好きかな。

 訳詞とかもやっていた。
♪恋をした 女の子。。。誰でもが好きなこと。。。目をとじて しずかに待つ。。。あまいレモンのキッスよ。。。
とかそうだよ。”レモンのキッス”だ。もっとも、みナみかズみのペンネームだった。

 橋本淳、なかにし礼とこの人で、GSの詞はほとんど、網羅できるんじゃないかな。
センチメンタルな、センスのよい詞を書いていた。爽やかで、ほんわかお上品だ。

 ザ・ピーナッツの宮川作品だと、”ジューン・ブライド”もかなり好きだけどな。
でも一番好きなのは、永六輔詞ー中村八大曲の”私と私”だな。原由子がカバーしているけど、CD買っていない。どうなんだろう。

 いしだあゆみの”アワー・コネクション”だが、ティン・パン・アレイがバックだが、ソフトロックというか、たぶんシティポップというのでしょうね。これ、絶品だ。クロディーヌ・ロンジェのような可憐なウィスパリング・ボイスで、かたりもあるし、なんたって音が凄い。興奮してしまった。
ゲスト・ミュージシャンが綺羅星のごとく、です。おしまい マル

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追伸
 今日、ザ・ピーナッツ 妹の伊藤ユミさんが 逝去されたのを知った。
どちらかといえば、お姉さんのエミさんファンだったが、ボクにとって、虚構の世界での初恋の人だった。
年は、10才近く年上の女性だけれど、歌も踊りも素敵で、ファッションも段々、洗練されて、とてもセクシーだった。
永六輔さんも亡くなられた。
彼は、ある種、愛憎半ばする存在であるが、八大さんとご一緒した、詩人の才能の素晴らしだけは、ちょっと他の人が見当たらない。
作詞家ではなく、詩人だった。
岩谷時子さん、なかにし礼さん、山上路夫さん、安井かづみさん、大嫌いな阿久悠さん、嫌いではない企画の天才の秋元康さん、そして松本隆さんや大好きな橋本淳さんよりも、その才は、はるかに上だったと思う。
もうボクにとって、残った巨星は、たった一人になってしまったな。
誰かは、死んでも言わないけれど。