2013-11-04 ■ 巨大な朔月が輝く闇夜 晩秋の風すら俺を嘲笑う 撒菱の如き冷気が肌へと突き刺さる つがいの典獄に問う なぜ殺さなかった? なぜ悪夢の生を歩ませた? なぜ俺から喜楽を奪うことだけに力を注いだ? なぜ俺の首を護謨で絞め続けた? なぜ俺の肌を金属で焼き続けた? なぜ俺の胸を硝子で刺し続けた? なぜ俺の額を陶器で割り続けた? 俺は叛乱を起こす 記憶の混濁の中でつがいの典獄を斃す