2011-12-10 ■ 太陽はおそろしく美しかった。 正確な幾何学的な影。 深い空を背に、風が大きな赤い塔の多彩な旗をひらめかせた。 なごやかな赤だ。 塔の上では小粒のような黒色が動いた。 彼らは正午の祝砲のために待機している砲手たちだった。 ついに十二時になった。厳粛。憂愁。 太陽が天の弧の中心に達したとき、新しい時計が町の鉄道駅に献呈された。 みんなが泣いた。 汽車が激しく汽笛を鳴らして通った。 祝砲が轟いた。 ああ、それはみごとに美しかった