2011-08-31から1日間の記事一覧
ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。 一歩足を踏みはずせば、いっさいが若者をだめにしてしまうのだ。 恋愛も思想も家族を失うことも、大人たちの仲間に入ることも。
幼女を殺すたび、自宅に藁人形を置いて部屋を暗くし、 頭に鉢巻きをして蝋燭を数本付け、黒っぽい服を身に付け手を上げ下げし、 祖父復活の儀式を執り行ったという
ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。 一歩足を踏みはずせば、いっさいが若者をだめにしてしまうのだ。 恋愛も思想も家族を失うことも、大人たちの仲間に入ることも。
幼女を殺すたび、自宅に藁人形を置いて部屋を暗くし、 頭に鉢巻きをして蝋燭を数本付け、黒っぽい服を身に付け手を上げ下げし、 祖父復活の儀式を執り行ったという