言葉辞典出張版版

ネットに散らばっている言葉を集めている。それだけだ。

いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう—。植物状態の妻を持つ恋人との恋愛を続ける中で、最愛の親友しおりが死んだ。
眠りはどんどん深く長くなり、うめられない淋しさが身にせまる。ぬけられない息苦しさを「夜」に投影し、生きて愛することのせつなさを、
その歓びを描いた表題作「白河夜船」の他「夜と夜の旅人」「ある体験」の“眠り三部作”。