言葉辞典出張版版

ネットに散らばっている言葉を集めている。それだけだ。

 なんか古典の日などというものやってきたらしいです。

源氏物語』に関する記述が『紫式部日記』にはじめて登場したから、11月1日は古典の日だとか。

しかしこのやたらと持ち上げられてる『源氏物語』とかいう小説は、実のところあんまりオススメできる代物ではないと思います。
しょーもない男と、どーでも良い女が織りなす、軟弱このうえない気の抜けた物語で、これといったインパクトも無く、おまけにクソ長くて、異様に読みにくい。
あんなモンを有り難がるような精神で日本人の古典への意識を喚起しようとしたところで、無理というものではないでしょうか。
古典の授業や問題集でも、源氏物語は読みにくいしつまらないしで、私は、取り上げられてる古典作品の中で特に嫌いでしたよ。

ですが、古典は源氏物語が全てではありません。
源氏物語の属する物語文学においてすら、もうちょっと読むに値する作品はある。
ということで、源氏物語よりも読むに値する、古典物語作品 + オススメキャラクター紹介。



『うつほ物語』
日本初の長編小説とされる作品で、たくましく、元気いっぱいな貴族達が活躍する、荒削りだが力強い物語。
フットワーク軽く京都を遙か離れて遊びに行ったり、恋愛にうつつをぬかす色好みとかいう人種はアホであると喝破したり、激しく政治対立したりする貴族達の姿は、物語文学なんて、歌詠んで踊るしか能のないフニャけたイケメンがくだ巻いてるだけでしょ、みたいな我々のイメージを拭い去ってくれます。


『篁物語』
妹萌えです。もっさい兄貴と妹の紡ぎ出す恋物語、燃えさかる兄妹愛の狂宴。良い感じに重ーく情念が渦巻いていて、これぞ妹物といえる作品ですよ。

内容紹介
平安前期シスコン伝記 小野篁、妹を愛す −『篁物語』 〜いもうと〜
平安前期シス魂伝奇 小野篁、妹を哀す −『篁物語』アフター 〜キモウト


『松浦宮物語』
転生異能バトル戦記ハーレムもの。
主人公の戦闘力とヒロインの知略で悪の大軍をやっつける中二病ライトノベルです。
「あはれ」だの「をかし」だのと、めんどくさそうなこと言って、通ぶった意識をアピールするだけが古典じゃない。こういう我々の心の奥に潜むこっぱずかしい欲求に従った、魂が躍動する作品だってあるんですよ。


『恋路ゆかしき大将』
ロリ小説。
源氏物語』は『恋路ゆかしき大将』の登場でその役割を終えた、若紫(笑)。そういって良いほどハイレベルなロリコン小説。
堅物で浮いた噂もない恋路おにいさん(25歳)が、女二宮(11歳)に出会ってロリコンを開眼、子供に入れあげる姿で周囲をどん引きさせながら、ロリコン道を走り抜けていく。

内容紹介
ロリっ娘が薄着スケスケ陽射にキラッ 泉はロリコンパラダイス 〜中世最強ロリ小説『恋路ゆかしき大将』〜


我身にたどる姫君
妙に詳細な描写のエロスが売りで、しかもなんでもありな変態作品。レイプにヤンデレ、百合もある。
全体的なストーリーは無視して良いです。めんどくさくて、クソ長いので。

内容紹介
鎌倉時代のハードエロノベル『我身にたどる姫君』1 〜狂乱するヤンデレ皇女の苛烈な愛欲の日々〜
鎌倉時代のハードエロノベル『我身にたどる姫君』2 〜レイプレイプレイプあの娘をレイプ?〜
鎌倉時代のハードエロノベル『我身にたどる姫君』3 〜百合ん百合んな姫巫女の嫉妬渦巻くレズハーレム〜


『風に紅葉』
男の娘もの。主人公が男の娘に入れ込んで、家庭を崩壊させていく話。とはいえ主人公と男の娘は幸せそうである。

内容紹介
中世最凶 魔性の男の娘物語『風に紅葉』 〜ある夫婦を尻穴とチンコで貪り尽くした男の娘の話〜



 ところで『とりかへばや』が無いとか文句言う人が出てきそうだから言っておきますと、『とりかへばや』は男女入れ替わりっていうインパクトのあるネタを持ち出した割に、そのネタを本気で活かしてやろうって意識があんまり感じられず、現代人が読んでそれほど面白い作品ではないですよ。


 さて以上でオススメ作品の紹介は終わり。
あとはオススメキャラクターを紹介しましょう。

『篁物語』の妹と
『松浦宮物語』の唐の后(美女軍師)と
『恋路ゆかしき大将』の女二宮(ロリっ娘)
我身にたどる姫君』の女四の宮(ヤンデレ姫)
『風に紅葉』の男の娘

の5人は私の中で物語文学のヒロイン四天王。
あえて序列を設けることなく、
誰が五人目なのか、四天王の中で最弱は誰なのか
その辺りについては、各人の判断に委ねたいと思います。