言葉辞典出張版版

ネットに散らばっている言葉を集めている。それだけだ。

さて、今までの我々の歴史観を形にあらわしたものが歴史年表である。
歴史年表は普通、左が過去で右に向かって時間が一定の間隔で進んでいきそれぞれの年代の下にその年に起きた事件が記入されている。
歴史年表はひとつで右端は現在で終わっている。
そこから先はない。未来はまだ存在してなく、判らないから書きようがない。

これは四次元の歴史観を二次元の平面の紙に移した概念図である。
では、五次元の世界を理解していただくために、次元をふたつ落として、この二次元(平面)でもう一度説明しよう。

ひとつ上の次元は、ひとつ下の次元をその運動方向に対して直角に移動させたものとなる。
歴史年表をその運動方向に対して直角に移動させるとどうなるだろうか?
上でも下でもよいが、ひとまず、下に移動させよう。
ただし、前の歴史年表は残像として残っていく、とする。
すると、歴史年表がいくつもできる。
だが、同じ年表をいくつも並べても意味がない。
移動させる場合は常に、移動させるに従って変化していく、と考える。
するとどうなるだろうか?
少しずつ変化していく歴史年表がいくつもできる。

「歴史」そのものが変化してゆき、移り変わり、変遷していく世界、これが5次元の世界である。
五番目の次元が歴史であるという意味が理解できただろうか?
私が言ったのは、パラレルワールド、並行宇宙ではない。
時空というのは、「ビデオテープ」のようなもの。
一つの時刻には、一つの世界しかない。
時空は分裂していかない。
ある番組が録画されているビデオテープがあり、そのテープの途中を観ている、とする。
今、画面に映し出されているのが現在。
しかし、実は、すべてのテープは連結されていて、同じ速度で移動している。
そして、ビデオデッキには再生以外にも、早送りと巻き戻し、そして、再録画という機能もある。
巻き戻しは過去へ戻ること。
早送りは未来へ行くこと。
そして、再録画してしまえば、前の番組は消されて、新しい番組が録画されてしまい、
別の番組に置き換えられてしまう。
つまり、歴史はこの歴史が唯一ではなく、既に何回も変更されてしまっている、ということ。
ただ、その事実に気がつかなかった、というだけ。