2015-08-23から1日間の記事一覧
「おれか?……おれ、もし明日死ぬんだったら……一人で死ぬのは絶対いやだな。そうだな……このワルサーを持って街の中へ出て、弾丸のありったけを撃ちつくす」「みな殺し」「そうさ、みな殺してしまうんだ。それから、おまえと二人だけで、ゆっくりゆっくり眠る…
生が終わって死が始まるのではない。生が終われば死も終わる。生に包まれないなんてあるわけない。 みんな聞いてくれ!これは一寸したたわむれ、お気に召すままの生と死の裏返し遊びなのだ。 早まるな、早まるな、誰かが生きている振りをすればいい。それで…
「猫は屍骸を燃やすと、とてもいいランプの燃料になるのです。それに、猫の目玉は一つでも役に立つ。あれは灯りです。世界中の電気が消えても、猫が一匹いれば不自由することはないのです。むかしの人たちは、猫の目玉の明るさだけで、百冊の書物を読んだの…
年をとったら、人形と一緒に暮らしたいと思います。 歌ったり、浴槽に入ったり、ホフマンの童話を読んだり、レスボスの果実をむさぼったり、ぼくの肩をもんでくれたりする、自動人形たち、沢山と。パリのサンジェルマン。リュニヴェルシテ通りにある小さな人…
ひたすら霊を追い求めていた作者が、空襲下に肉体と本能だけのせつないかなしい魂を見いだした絶対の孤独を表現している。 その大胆な表現は、日本における実存主義、そして戦後文学の出発点となった。かなしみの街を過ぎて、 安吾はここから肉体の思考を基…
前にも言ったけどアイアは無音の中で女の子が大人の階段を上っていくという美しい演出のシーンで外から救急車のサイレンが聞こえたり 上演中ずっと外のデモ隊や音楽イベントの音が入ってたりしたけど本当に良い舞台沢山やってたし良い思い出沢山作ってくれた…